千葉県松戸市の千葉テレビが映らないというお宅に伺いました。
新築でアンテナはくらしのマーケットで探した業者に頼んだそうです。
こちらがアンテナです。
八木式アンテナが使われているので調整はしやすそうです。
地デジアンテナは大体BSアンテナと同じような方角を向いていますね。
まず室内の受信状況を確認させて頂きます。
広域局はレベルが高めです。
東京MXは受信できていますね。
最悪MXは映らなくても千葉テレビを優先したいということです。
今回視聴希望の千葉テレビですが・・・
レベルの表示は出ていますが品質を表すC/N、BERの表示が出ません。
かすってもいないらしいです。。。
ハシゴを掛けてアンテナを見ていきましょう。
突っ込みどころが多いのですが・・・・
まず黒の外壁になぜ白のアンテナ線を家の正面で使ったのか???
それとアンテナ線は白と黒では屋外で使用する場合劣化の進み具合が全く違います。
当店では基本的に白のアンテナ線は屋外では使用しません(お客様の申し出が無い限り)
こちらのお宅の場合ではデメリットしか有りません。
それとここの接続部
テープを剥がしてまで見ていないのですが通常だとテーピング処理が甘いです。
たぶん防水型接栓を使っているのでしょうが逆方向からは水は侵入すると思います。
このテーピングだと近い将来大雨の時に水が回って焼損すると思います。
それとこのDXアンテナ製BSアンテナ
材料費を安く上げるためでしょうがSHマークが取得されていないモデルです。
それだけならいいのですがこのBSアンテナの金具は非常に錆びやすい物で構成されています。
数年後に錆汁が落ちてくると思います。
それと廉価品の混合ブースターが使用されていました。
当然SHマーク、DHマークの取得は無さそうです。
このブースターの詳しい仕様は分からないのですが当店でこの部材を使う場合は
価格を分けるとか事前にデメリットも説明してお客様に了承を頂いて使用します。
なぜかモニター端子のキャップが有りませんでした。
アンテナ線を固定するためにナイロンバンド(だけ)を使っていますがこのナイロンバンドは
屋内用です。
このくらしのマーケットの業者はナイロンバンドに屋内用、屋外用が有ることを知らない可能性もありますね。
屋内用だと劣化して早い段階で欠落します。
それとアンテナ線は5CFBではなくRG6ケーブルが使用されていました。
この業者に頼むと格別に工事料金が安いなら仕方がないでしょうが平均的な金額と大して変わらないなら大損ですね。。。。
部材も含めた工事内容が悪すぎます。
取り敢えず
今回当店にご依頼頂いた工事は千葉テレビを見れるように・・・なのでそこに注力をすることにします。
お客様には今回作業した部分のみの保証しか出来ないことはお伝えしてあります。
こちらはスカイツリーが大きく目視できるロケーションでたぶん強電界地域だと思います。
アンテナ直下の数値を確認しました。
思った通り80dBμを超えています。
東京MXも強く入ってきます。
そうなると電波塔が違う千葉テレビは受信が出来なくなってしまいますね。
アンテナ直下の数値で既に受信不可になっています。
地デジアンテナを動かして調整しました。
受信できるようです。
強電界地域なので他の局と兼ね合いが難しいのですが何とかなりそうです。
これで千葉テレビが見れるようになったはずです。
最初BSアンテナと大体同じ向きでしたがだいぶ左に向いたのが分かりますね。
今回アンテナ設備は地デジアンテナとブースターの調整のみです。
他は触っていません。
また室内のテレビ端子で確認してみました。
アンテナ直下だと品質の劣化が無かったんですがブースターを通したら若干の劣化が有りました。
問題は無いでしょう。
東京MXは工事前よりも品質が良くなっています。
最初の工事ではブースターの定格を超えていたのかもしれません。
工事は問題なく終わったのですがくらしのマーケットの仕事の内容がひどくて驚きました。
くらしのマーケット全部の業者がこうではないでしょうがこれはプロの仕事ではないですね、
DIY好き素人とか電気屋が本業ではない便利屋さんとかそういうレベルの仕事です。
うちが普段やっている作業とはかなりかけ離れた仕事内容でした。
ご依頼頂き誠に有難うございます。